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73型前パンタ車とその編成

 こんにちは。
前々回に東上線の73型2両固定編成について紹介しましたが、その中で鉄コレのシークレットモハ7329の話が出てきました。今回は、73型前パンタ車4編成とその編成について紹介致します。

終戦後に運輸省より割当てを受けた、モハ7300については戦時設計のため車体も痛みも激しくなり、S34より台車や主制御器、グローブベンチレーター等を流用して更新修繕が開始されました。最初の2編成はモハ7323編成が津覇車両、モハ7329(7301)編成が日本車両で更新修繕を行いS34.9に完成しています。この2編成については出来栄えを比べるため2社に発注された様ですが、出来栄えの結果とは別に以後の更新修繕は全て津覇車両で行われています。
この2編成の後に、モハ7325編成とモハ7303編成は更新され前パンタで出場しています。この後のモハ7326編成からは全て後パンタとなり、20編成目以降のモハ7314編成からは中間車として更新されています。

311-13.jpg
西新井工場の閉鎖まで旧7300型の車体の一部が残っていたのは有名ですが、S58.9頃まで西新井工場の中に旧73型の車体が何両分か残っていました。車体は、ほぼ完全な状態で残っていて津覇車両の社員の方のロッカー室として使われていたようです。車内に入れば車番も分かったようですが、ロッカー室とのこともあり車内には入っていません。写真はS58.9.16の撮影で、新しいロッカー室を含む建物が立つため解体されるところです。解体前に回りの余計なものが撤去されたので廃車体のみ綺麗に撮ることが出来ました。屋根上のベンチレターも外されていて更新車に流用したものと思われます。

348-23.jpg
越生線で最期の活躍をする3052レ7303編成(左)と3053レ7848+7850編成の一本松駅での交換です。S59.3.7の撮影です。
末期には4両固定11編成は森林公園検修区の配置で東上線線用、2両固定7編成は館林検修区の配置で本線用でした。前パンタ4両のうち、73型廃車の第一陣として7323編成が消えましたが、7303編成は73型として最期まで残り、春日部検修区に転属し伊勢崎線の通学臨電に使われ73型の幕を引きました。73型の通学臨電については2012年の6~7月に紹介していますので、そちらをご覧下さい。
今回は、4編成の形式写真を紹介します。

①119-5
モハ7323 S56.6.11 森林公園駅
②118-19
サハ307 S56.6.10 森林公園検修区
③119-26
モハ7307 S56.6.11 森林公園~武蔵嵐山
④118-16
クハ323 S56.6.10 森林公園検修区

7323編成から紹介します。7323編成は、モハ7323+サハ307+モハ7307+クハ323です。7323と323は、S34.9津覇車両で更新されています。7329と伴に73型更新の第1号でした。7323は、前パン車では唯一S41にクハ863と台車交換を行い日立製のFS10(TRH58)台車を履いていました。7307と307はS38.7に津覇車両で更新され更新の際に中間車となっています。
73型廃車の第一陣としてS56.6に館林検修区の7318.7319.7320.7321と伴に廃車となりました。この後、館林の7322.7324が廃車されましたが、FS10台車を履いている車ばかりで78型更新により早く廃車になってしまったと思われます。
鉄道ファン誌で73型の廃車を知り、森林公園検修区に撮影に行きましたが廃車回送の前日でギリギリ撮影が間に合いました。

⑤180-26
モハ7329 S57.1.31 森林公園検修区
⑥180-25
サハ302 S57.1.31 森林公園検修区
⑦180-24
モハ7302 S57.1.31 森林公園検修区
⑧119-5
クハ329 S56.6.10 志木

7329編成です。モハ7329+サハ302+モハ7302+クハ329の編成です。
7329と329は7323と同様に73型更新の第一陣としてS34.9日本車両で更新されました。この2両のみは書類上は新製扱いなっていてますが、7301+301の更新車です。ベンチレーターも7820型以降の車両と同じ押込み型のベンチレータとなっています。中間の7302+302は73型更新の最後の車両でS39.8に更新されています。8000系もデビューしているのに、S39年まで古くさい電車を作ったものです。
この編成も73型としては比較的早い時期に廃車されました。書類上はS57.7の廃車となっていますが、実際にはS57.3末で運用を離脱し、解体のため杉戸へ回送されています。その後モハ7329は東武動物公園に保存されました。現在も東武動物公園の片隅で、フェンスに覆われ放置されているようです。戦後の通勤通学輸送に活躍した車両が、みち果てていくのは残念でなりません。どうにか残すことは出来ないでしょうか。

⑨284-17
モハ7325 S58.6.11 羽生
⑩361-22
サハ360 S59.3.24 越生
⑪361-21
モハ7327 S59.3.24 越生
⑫180-20
クハ325 S57.1.31 森林公園検修区

7325編成です。モハ7325+サハ360+モハ7327+クハ325の編成です。
7325と325は73型更新の第3陣としてS34.12に津覇車両で更新されました。中間の7327と360はS39.1に津覇車両で更新されました。サハ360は運輸省から割当てられた旧63型ではなくクハ55048の戦災事故復旧車です。そのためが、台車を良く見るとTR25であっても他の車両と違い、平軸を後からコロ軸に改造したものなっています。この様な台車は旧63型からの更新車にも何両か見れましたし、クハ800.801も同様の台車でした。
7325編成は73型としては、最期まで(通学臨電を除く)活躍しS59.3末で廃車されました。廃車後に売却対象車として杉戸へ回送されています。7325のみ埼玉県三郷市の商業施設に売却されましたが、他の車両は杉戸の経理課資材部倉庫で解体されました。また売却された7325についても商業施設の営業終了後、解体されています。

⑬300-27
モハ7303 S58.7.23 羽生
⑭300-30
サハ305 S58.7.23 羽生
⑮300-29
モハ7305 S58.7.23 羽生
⑯326-10
クハ303 S58.12.16 坂戸

7303編成です。モハ7303+サハ305+モハ7305+クハ303の編成です。
7303と303は73型更新の第4陣としてS35.3に津覇車両え更新されました。中間の7305と305はS38.4に津覇車両で更新されています。73型としては、7310編成と伴に一番最期まで活躍しました。S59.3末の東上線での運用終了後に春日部検修区へ転属し、伊勢崎線の通学臨電で使われました。通学臨電もS59.7.20で終了し、S59.8.20に杉戸へ廃車回送され9.3付で廃車になっています。一緒に通学臨電で活躍したモハ7310は埼玉県越谷市の商業施設に売却されましたが、7303編成は買い手つかず中間車から順に解体されてしまいました。

404-8.jpg
S59.7.20 加須駅での撮影です。通学臨電の最終日の7303編成は、ファンが心をこめて作成したヘットマークを付け見送られました。本当に73型が好きなファンだけが数人あつまり見送ったのを覚えています。今の様にネットなど無く情報を掴むのも大変でしたが、挨拶も出来ないようなファンは無く、好きな人だけが集まり本当に良い時代だったと思います。
今の、投稿競争の様子を見ると、つくづくそう言う思いが強くなりますね。

いつも沢山の方々に見ていただき、本当にありがとうございます。
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73系の特徴について

こんにちは!いつも貴重な写真をありがとうございます。
73系の更新に関しては、同時期の78系の影響もあり、いろいろ興味深いですね。
私もNゲージで鉄道模型を再開して、クロスポイントの7820形キットを購入したとき、まず7323F、7325F、7329Fを作りました。

■7323F
こちらは最初の更新として、ヘッドライトが埋め込みタイプでなかったり、アルミサッシュでなかったりと試作の香りがする車両でしたね。また、登場時は試験塗装でした。ED5060増備の時、FS−10に台車交換されていますが、それも前パンだった分、合いの子な感じで趣味的に興味深い車両でしたね。78系更新の際に台車の利用の関係で最初に廃車されてしまいましたが、なんとも気になる車両でした。

■連結器
東武の車輌が自動連結器だったことから、73系の前面は自動連結器に変更されていましたが、中間部は密着連結器のままでした。一方、新製扱いだった7329+329は7820形と同じ密着自動連結器で胴受もそれ用になっています。これが73系と78系を見分ける一つのポイントでした。7303Fは当初自動連結器でしたが、いつからか自動密着連結器に交換されていますね。
また、中間化された19編成以降の車両の連結器がどうなっていたか、気になるところです。

No title

戦災復旧車の360~363も後年は東上線に集結していましたね。
361と362は元モハ60、他は40系の制御車・付随車を車種としていますが、車輪径はそれぞれで異なっていたのでしょうか?

懐かしいです

検索できました。
7800系の写真が多く気に入りました。

自分も西新井工場近くに住んでいたので
土日とか小学生の時に今だから書くけど友達と塀乗り越えて不法侵入して「笑」
車庫に侵入して7800系の運転台のったことあります「まあ今だから時効ね

サイト見て懐かしく思いました。73系の廃車体とか

ところでサイトみましたが、7800系の運転室周りの写真がないのでぜひお願いします。
よく7800系のると運転室の片側にはいれてよく車掌ごっこしたりしてしました。
写真があったらぜひお願いします。

No title

こんにちわ

>>『好きな人だけが集まり本当に良い時代だったと思います。
今の、投稿競争の様子を見ると、つくづくそう言う思いが強くなりますね。』

全く同感です

今の鉄ヲタは
『周囲がやるから自分もやる』
主体的に考えられないんですよ

しかし
それを言うと『撮り鉄(この言葉も本当は使いたくないし、大嫌いな言葉なんですが…)』が
『撮り鉄こそ頂点』とか言い出し、挙げ句の果てにはブログを燃やす工作に出てくるという
(実際に、愚にも付かないコメント書き込んで燃やし攻撃してきましたよ“呆”)
どうしようもない××(用語自主規制)です

8111Fだって
更新(初期メニュー施工)なんで、原型じゃ無いパーツがいっぱいくっついてますし…

本物を知らない奴ほど“擬き”に群がるという…

みっともない知ったかぶり鉄ヲタが幅をきかす嫌な時代になったという事ですかねぇ

No title

ちょうどこの73型の臨電で通学していました。
東武最後の73型運用だったんですね。
ただこのヘッドマークは見覚えがなく、上り方だけだったのでしょうか。

Re: No title

 こんにちは、南栗橋車両管理区荒川支所様。
コメントをいただき、ありがとうございます。

私の趣味の主体は、撮影や模型です。最近撮影で「こんにちは」の一言も言えない馬鹿者が多くなりましたね。
こちらから挨拶しても知らんぷり、不幸な方が多く残念です。
特に、若い方のHPを見ても試運転や廃車回送など自慢しているだけ、見ていても得るものはありませんね。

また、〇〇対応車など興味本位の記事も多くなっていて、〇〇対応車などが運用に入ると運用上の制約も多く、検修区などの運用管理の方は苦労されています。そのな事など知らず、無神経な記事も多く自分が良ければ他の人などどうでも良いようです。

ネットなど無く、本当に好きな人だけが集まった時代を懐かしく想います。

プロフィール

東武73・78型旧型電車

Author:東武73・78型旧型電車
昭和60年に消えた、東武鉄道の73・78系の懐かしい写真を紹介します。


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